大災害の時 心理的援助はどうする(2011/4/1)


未曾有の大震災が、東日本を襲いました。

大変多くの方が、被災され、今も余震や原発事故に脅かされています。

そして、同時に被災していない多くの日本人の中にも、この震災後から体調や心の調子を崩す人が数多く生まれています。私がいるここ、福岡県は、震災の被害はほとんどなにもありません。でも、多くの方がひどい動揺を感じています。震災後私は多くの一般市民のみなさんに講演を通じてお会いしてきて、その状態を目の当たりにしてきました。

もしもあなたが被災者であれば、どうか、今の自分に起こる様々な不調は当然のことだと思ってください。そして周囲の、元気な人(ボランティアさんや、頑張れている人)に甘えてください。今のあなたには、安心や安全が、災害にあう前の何倍も必要です。

もしもあなたが、被災していないけれど、不安でしかたないとか、いらいらして落ち着かないとか、あまり眠れないという症状を抱えていたら、どうぞ自分の心がこの出来事によって怪我をしたのだと理解してください。

被災したならともかく、何も被害がないのにショックで体調を崩したりするなんて、被災者に申し訳ない、と思っているかもしれません。でも、心はふいに、本人でも予期しないことでひどく傷ついたりするものなのです。ましてや、これほどの大規模な災害は、誰だって深く傷つく可能性があります。どうぞ、自分の心には手当てが必要なのだということを分かっていてください。

テレビの災害映像をあまり見ないようにしてみてください。

手当てが必要だからといって、精神病になったのだろうかと不安になることはありません。私達の心には、体と同じように怪我を治すための自己治癒力が備わっています。だから、ゆっくりと心の怪我も治っていき、また元気に笑える日がやってきます。心の怪我の回復力は個人差があります。人と比べないで下さい。あなたの心に必要な時間を、充分にかけてください。何年かかかる場合だってあります。


●周囲に落ち込んでいる人がいて、援助したいと思っている方へ

援助したいという優しい気持ちをもって行動することは大変崇高なことです。ですから、どうかその行為が本当に援助になるために、どうぞ「心得」を学んでおいてください。誤った言葉や態度は、かえって心の傷を負った人を追いこんでしまいます。

私は自分に出来る災害支援として、支援方法について、無償で講演・レクチャーします。

まずは、サイコロジカル・ファーストエイド(日本語第二版)をざっと読んでみてください。

これはアメリカでまとめられたものです。ただ、初心者には難しい部分がありますので、運用には心理的援助の専門家の助言が必要です。正しい知識に基づいた援助で、多くの人を助けましょう。心の復興は長丁場です。是非あなたの優しさを行動に移しましょう。


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