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PTSD(心的外傷後ストレス障害)
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PTSDは、地下鉄サリン事件や阪神大震災後、日本でも注目を浴びるようになった症例ですが、強いショックを受けた後、潜伏期間を経て症状が顕在化し、長い期間正常な社会生活が送れなくなったり、一時的には回復したように見えた人が、時を経てまたフラッシュバック(断片的記憶が脈絡なく蘇る)など上記のような症状で苦しむ事を指します。その人の心に自然治癒力として備わっている回復力を超える心の傷を受けたときに発症するのではないかと考えられています。心の傷(トラウマ)を受けた直後にはその体験を乗り越えたかのように見えたり、元気で前向きな振る舞いをしていたのに、潜伏期間の後に唐突に様々な心理症状を発症するので本人も非常に動揺します。 人は、自分や親しい人の命が危険にさらされたと感じると、脳内の生命維持に関る部分(脳幹部、大脳辺縁系など)を機能させて対応します。その時、そのショックや恐怖を深く刻んでいる為、何かのきっかけで、同じように脳内の生命維持に関係する部分が反応を起こしてしまう為、あたかも自分の命が今現在危険にさらされているかのような強烈な反応を引き起こすのです。 パニック障害と同様で、発作のような恐慌状態を引き起こすきっかけとなる刺激(トリガー)は人それぞれで、また予測がつかない事から、発作を避ける事が難しく、仕事などの日常生活にも支障をきたします。PTSDの症状のために離職を余儀なくされるということも多数報告されています。 放置すると周囲に理解されにくいために孤立感を深め、自殺へ至ったり、精神病に進行する事も十分あり得ますので、早期に専門家に相談する必要があります。(アメリカではベトナム戦争後多発したPTSDが社会的に認知されるまでに、たいへん多数の自殺者、精神病者が出ています。) 2011年5月加筆: 東日本大震災の被災者はもちろんのこと、その対処にあたったボランティアや無残な状態が映ったままの未処理の映像を見たマスコミ関係者、さらにはニュースで被害地の映像を見ただけの人も、PTSDを発症する可能性があります。一定期間は健常な生活を送っていても、あるとき突然に記憶がよみがえったり、強烈に不快な感情を感じたりします。自力での回復は難しく返って長期化することもあるので、積極的に専門家の元でのケアを検討すべきです。 |
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